第21回目のユースデモクラシーLab定例勉強会は、名著と名高い『ブロックチェーン・レボリューション』の翻訳協力者である勝木健太さんを講師にお招きし、『ブロックチェーン・レボリューションで転換する私たちの未来 ~ブロックチェーンで私たちの生活と政府はどう変わるか~』と題して開催いたしました。
関心が高まっているテーマということもあって、実際にブロックチェーン技術を使って事業展開をされている方から、市議会議員や学生まで多種多様なバックグラウンドを持つ方々にお集まりいただき満席となった会場において、ブロックチェーンの基礎から海外を含めた最新動向についてお話を伺いました。
Microsoft AzureやAmazon Web Serviceなどのブロックチェーンを導入するテンプレートが増え、ブロックチェーン技術の導入ハードルが下がってきているものの、暗号通貨以外での応用にはまだ時間がかかる可能性が高く、急ぎすぎるべきではないという見解と共に、トークンエコノミーの可能性やセキュリティ・トークン・オファリング(STO)の海外動向について述べて頂くことで、これからどのような点に留意して方向を見定めるべきかのポイントを学ぶ機会となりました。
質疑応答では、トークンエコノミー×政治の領域で高い知名度を持ち、勝木さんも取材された「PoliPoli」の可能性や、地域づくりのために独自のトークンを発行して資金調達をするイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の実施を決定したと発表した岡山県西粟倉村の事例について意見が出るなど、この領域への高い関心が伺えました。
発展途中ではあるものの、インターネットに次ぐ社会変革のツールになる可能性を秘めたブロックチェーンや関連技術とその動向について学びを深める機会となりました。
ユースデモクラシー推進機構は、政治・公共領域における未来派のプレーヤーを増やし、世の中を少し良くすることを目指して引き続き活動して参ります!
(Edited by Takatsugu NIKI/Photo by Takatsugu NIKI・Yurika IMAIZUMI)