2016.02.28

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代表理事の仁木です。

ユースデモクラシー推進機構の社団法人化から約7ヶ月が経ちました。

その間、「若者と将来世代のための政治の実現(=ユースデモクラシーの推進)」のために何ができるのかを仲間と共に考え、試行錯誤を重ねる中で、いくつかの方針が固まりました。

 

1.ユースデモクラシーの推進にコミットメント(意思表示)する地方議員をエンパワーメントしていく

2.そのような地方議員と共に社会変革を進めていく意思のある人や、応援したい人の力を集めて形にしていく

3.みんなの「知見」や「経験」を共有し、それぞれの「行動」の質を高めていく

 

これらを実現する「行動を起こしていくための知の開発拠点」として立ち上げたプラットフォームが「ユースデモクラシーLab」です。

(2月19日に募集を開始し、一週間で22名のメンバーが集まっています)

 

そこで、「ユースデモクラシーLab」の立ち上げを機に、2月26日・27日に、議員メンバーを対象とした「デジタルネイティブ議員・近況報告&合宿勉強会 IN TOKYO」を開催しました。

 

議会開催中の自治体も多く、運営メンバーも皆別に本業を持っているボランタリーなので、年度末の超多忙な時期に開催するというのはかなり無謀なイベントだったのですが、議会質問を終えてから駆けつけてくださる方もおられたり、メンバーも皆何とか時間を捻出し、想定人員を超える参加者が集まり、運営も滞り無く盛会に終えることができました。

 

今回のイベントは、私たちが最重要視する「多様性」が発揮された、これからの取り組みの出発点としてふさわしいものとなりました。

 

参加者は、20代当選議員を中心として、東京都、神奈川県、埼玉県、福井県、三重県、兵庫県、山口県、福岡県から計16名(+学生インターン1名)もの方に参加していただき、政治思想も政策スタンスや取り組んでいる課題も所属政党も様々都議、区議、政令市議、一般市議、町議が一堂に会するというユニークな会となりました。

 

初日は、イントロダクションとして今後の私たちの取り組みをご紹介した後、選挙制度についての問題提起をおときた駿・東京都議に行っていただき、メイン講義として、私たちの価値観の支柱の一つである「市民自治」の提唱者であり実践者である元我孫子市長で消費者庁長官も務められた福嶋浩彦先生(中央学院大学社会システム研究所 教授)『人口減少社会と自治体ー議員の役割を考えるー』というテーマで2時間みっちりの濃厚講義&討議を行っていただきました。福嶋先生も27歳で我孫子市議会議員に初当選された元20代当選議員です。

 

講義の概要については、おときた駿・東京都議がブログでわかりやすくまとめてくださりました。ありがとうございます^^

 

そして、参加者の一人であり、以前から福嶋先生の大ファンだったという重冨達也・川崎市議が「野球少年がイチローに会えたかのような感動」と述べられているように、参加者それぞれの心に何かしら刻まれるものがあったのではないでしょうか。

 

2日目は、各自の取り組みや、各議会や行政の実情、選挙手法など赤裸々に語り合う近況報告・座談会を行いました。

同世代の地方部と都市部の議員がざっくばらんに語り合うことで、みんなの視野や世界観が拡がり新しい取り組みやアイデアが生まれるようで、他議会の実情に触れた伊藤陽平・新宿区議の場合は「自治体の議員が裏側解説をセットで行う議員同士の視察型インターンシップ」というアイデアにつながったようです。

 

イベント終了後、参加者のFacebookやTwitterを見ていると、それぞれに得るものがあったようで、これからのみんなの「行動」にプラスに働くのではないでしょうか。今回のイベントで、私たちが進んでいく道の第一歩目を順調に踏み出せたように思います。

 

引き続き、未来志向の政治に挑む若きデジタルネイティブ議員のみんなをエンパワーメントしていく場作りに精一杯取り組んでいきます!!