2018.11.23

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第24回目のユースデモクラシーLab定例勉強会は、『幸福な国のデジタルな社会〜デンマークのデジタル化と社会的信頼・連帯〜』と題し、急速にデジタル化社会が進展しているデンマークについて、その動向や社会政策の背景を深掘りしていく会として開催しました。

デンマークは、国連による「世界幸福度報告」において、7年連続トップ3にランクインし、同じく国連による「電子政府ランキング(2018)」で第1位、EUによる「社会経済デジタル化ランキング」でも5年連続で第1位に輝いています。

講師として、5年間のデンマーク在住経験があり、デンマークのデジタル化の現状に精通されている森田 麻記子さん(富士通総研経済研究所上級研究員兼慶應義塾大学GICセンター非常勤講師)をお招きし、デンマークが進めているデジタル化はどのようなもので、どのようにサービスの転換が進んでいるのかを具体的な事例や、わかりやすい解説によって明らかにしていただきました。

また、特別ゲストとして、デンマークご出身でオーフス大学でヨーロッパ研究を修め、政治分野に強い関心を持つThomas Klausenさんにご登壇いただき、デンマークの政治情勢についてレクチャーをしていただきました。


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わかりやすく丁寧な内容で、極めて充実した勉強会となり、デンマークから日本が学ぶべきポイントを得ることができました。高福祉・高負担のためには「社会的信頼」という視点が重要で、それにより民主主義が機能し納得感のある社会が実現するといえそうです。

ユースデモクラシー推進機構は、現場のリアルな視点からの優れた知見を多くの方と共有して、政治・公共領域における未来派のプレーヤーを増やし、将来にツケをまわさず持続可能な社会を実現するべく、引き続き活動して参ります! ​

(Edited by Takatsugu NIKI/Photo by Yurika IMAIZUMI・Shintaro ARAE)